お題スロットから「捨てられないもの」
元来あまりモノを捨てられない人なのでよく家族に怒られます。
本人的にも綺麗にしているとは決して思ってはいませんが、おおよその置いてある場所を把握しているので、それが変わるのが不安なのと、片付ける途中にいろいろ見てしまうと思い出にひたって、捨てるどころか片付けも止まってしまうという体たらくです。
とはいうもののさすがに困ってきたのが本です。
子供の頃から本を読むのが好きで、童話全集に始まり歴史小説、推理もの、SFなんかを読みあさって、文章から情景などを想像してその世界に入り込んでしまうような感じでした。
それこそ子供の頃は本を読んでいる時の困った話などはたくさんあるのですが、それはまた別の機会に。
さすがにその頃の本はもう手元にはありませんが、社会に出てからもちょっと本屋で気になる本を見つけてしまうとつい買ってしまう、というより買い込んでしまうので机の上には常に本が積まれている状態です。
見ると買い込んでしまうので、置き場所もフトコロも厳しくなるのが目に見えているのでなるべくむやみに本屋に行かないようにしているのですが、読み始めると文庫本1冊を3日くらいで読んでしまうので、結局たまにいった本屋で抱えるくらい買い込んでしまうのですね。
そんな感じなのでなるべくかさ張らない文庫本を買うようにしているのですが、ひどい時には月に5冊ペースで増えてしまえば文庫本といえどもバカにできないくらい場所は食います。
今でこそ読んだ本はブックオフなどに気軽に売りにいけますが、昔は古本屋といってもちょっと薄暗い感じの店で、あやしいおやじが店番をしているイメージだったので素人の僕らはなかなか敷居が高く感じられて、本を売るということがあまり身近な感覚ではありませんでした。
なんていうのは言い訳で、やっぱり手放せないんです。
推理小説なんて一度読んでしまえば結末もわかっているわけですからそうそう読み返すことは無いと思うのですが、人物描写とかトリックがすごいと思うとなんか手放し難くて。
またそういうお話は、結末がわかっていても忘れた頃に読み返すこともあります。まあとんでもなく暇な時か、非日常の何かに没頭したいけど難しいことを考えたく無い時に限られますけど。
そういう点ではクリスティーなんかは旅情も描かれているので読み直しは何度かしています。
別記事で映画の感想も書いていますが、筋もトリックもわかっていても良いものは繰り返しても楽しめるんですね。
家族には考えられないとよく言われますが・・・
ということでカラーボックスに前後2列にして、6段くらい文庫本が詰まっています。
後ろの列の半分くらいはコミックスだということは内緒ですけど。
ついでの話ですけど、コミックスは我が家の本棚にとっては罪深いです。あれは一度買い始めるとよっぽどつまらなくなるか、飽きない限りはとりあえず全巻揃えないと気が済まなくなります。
売るにしても全巻揃っている方が売りやすいのではないか、というのも言い訳であまり売らないんですけど。
自分の居場所と本の置き場の二択になる前にはなんとかしないとと思っていますが、手放す本の選別をするつもりで読み返してしいそうでなかなか手をつけられません。
本をたくさん読んでもこんなお目汚し程度の文章しか書けていませんが、捨てられないもの、のお話でした。