補正予算と政府の優先順位--脱コロナは達せられるのか--
1月26日に本年度の補正予算案が衆議院を通過したという報道がありました。
なぜかここには非常事態宣言解除後の経済対策としてGo Toキャンペーンの予算1億6000万円程度が織り込まれていると言います。
一方で緊急事態宣言は2月末まで延長が不可避との見解が出ているとも言われています。
やっていることがチグハグに感じるのは気のせいでしょうか?
緊急事態宣言にしても、夏ころに宣言が出された時は多くの業種に対し自粛要請がされましたが、今はその時の倍以上の新規感染者がで続けているにも関わらず、飲食店のみ制限をかけている状態です。
街の人出が前回の宣言時よりも減っていないと言われていますが、前回は仕事に行くのにも後ろめたい気持ちがあるくらい外出自粛を要請されていたのに、今回は制限が少ないのですから仕事で出歩く人も少なくないはずです。それを踏まえずにただ「さらなる協力」をお願いしたところで限界はあるでしょう。
そういう半端な制限をかけるから、仕事で出た人が宴会どころか普通の食事にも困る状況にもなっています。遅番の人、夜勤の人、遠距離通勤の人、そういう人達はむしろ全業種が自粛の頃の方が諦めがついていたのかも知れません。
時短に応じない飲食店に対する罰則もそうです。
自粛、時短要請を基準に考えれば非協力的な行為は反社会的と同義にも取れますが、そういう店の客はその店が無ければ夕食難民になるかも知れない。そういうところまで気を巡らせて欲しいと思いました。
オーストラリアでは厳しいロックアウトをしたおかげで、今は街でマスクの着用は義務ではないそうです。
夏場の外出自粛で息苦しい思いもしましたし、いろいろな社会活動を止めてしまうと害がたくさんあるのはわかりますが、そういう状況を長引かせたくないからこそ、厳しい自粛、時短をするべきであり、そのために被害を受ける人々に、足りないかも知れませんがGo Toの予算を使うと宣言でもして欲しかったですね。
2月末まで緊急事態宣言を延ばして、3月にすぐに宴会とか旅行とかにはならないと思いますし、そうしていきなり人が多く出歩くのも不安なので、Go Toは来年度からと割り切れないものでしょうかね。
個人的に、フワフワな状態だと景気が不安定なままの業界にいるもので、ちょっとの間厳しくても早く健全な状態になって欲しいと願っています。